転職して10か月たったけど、いまだに前職が恋しい。

仕事中にシャムキャッツを聴いていたら、GIRL AT THE BUS STOPを好きだった先輩のことを思い出した。自分のメンターで、優しくて頼りがいがあるけど、変わったセンスの人だった。夏季休暇の一週間だけ髪を染めたり、半グレが乗るような太いタイヤの自転車に乗ったり、哺乳瓶みたいな水筒が懐かしい。そして、自分以上に内向的でいつも独りだった(笑)

先輩の近況を知りたくて、メールをした。
すると、すぐに返信がきて、どうやら先輩も転職したらしい。
そもそも、自分が一年目のときに転職の面接を受けていた人なので(ひどい)、いつか転職するだろうとは思っていたけど、その報せを聞いた日は仕事が手につかなかった。

前職には色んな人がいたから、嫌なことも面白いこともあった。

労働組合の合宿に、強制参加で駆り出されたことがあった。正直、行く前は面倒でしかなかった。
たまたま同じ班になった人が、カネコアヤノのライブTを着ていて、声をかけてみたら、まさかの同じライブを聴きに行ってたことが判明。
音楽の趣味が合う人なんて、いままで周りにいなかったから、めちゃくちゃ嬉しかった。
それから、たまに音楽の話をする関係になった。

先輩との高速の帰り道に、遅れてるのに、サービスエリアに寄ってソフトクリームを食べたこともあった。
自分だけだったら、急いで帰るのに。
大人って、こういう生き方が許されるんだって。自由奔放さが衝撃だった。

あと、18歳の同期の中には、自分なんかより圧倒的に要領がよくて、敵わないような人も少なくないことを知った。悔しさを通り越して、憧れちゃったよ。
それでも、昇進のスピードは学歴重視で、自分よりも優秀なのに高卒だから昇進の遅い人もいる。 そのアンバランスな会社の制度に、プレッシャーと負い目を感じながら仕事をやる羽目になったけど。

つまり、自分の知らないところに、自分が好きな人たちがいたことを知った。

なにが未練って、人なんです。

シャムキャッツに「完熟宣言」って曲がある。果実が完熟して、自然に木から離れ落ちるように、やり切って未練なく終わる。そういう終わり方がいいよな。
思えば、周りで転職した人はみんな完熟してた気がする。異動の希望を出し尽くして、自分の仕事を片付けてから辞めていった。

自分は一年半しか働いてないし、正直手抜きなところもあった。中途半端なまま「お先」っていち抜けした感覚がある。
だから、連絡を取るのが怖い。今さらどんな顔で会えばいいのか分からない。辞めてすぐ、SNSはリセットした。
好きだった人たちと疎遠になった。これが一番の未練だった。

「ここに何か付け足すならば、はぐれた仲間の声をステージに運んでちょうだい」に自分は呼ばれない。

だから、先輩へのメールも躊躇った。返信は返ってこないだろうと思ってた。
そしたら、自分が辞めるとき「俺は辞めない」って言ってたくせに、結局辞めてるし!
「関西ギャルと出会いたいから転職した」ってなんやねん。そんなの絶滅しとるわ、ボケ
「〇〇さん(自分)が広島に来たら皆んな喜びます!」って言葉が本当に嬉しいです。

そろそろ区切りをつけて、いまの仕事に集中出来そうな気がする。